証券会社の公平な選び方【手数料以外にも注目】】

転売は悪い行為なのか論争をわかりやすく探る

筆者の分析や取材
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転売はありふれた行為

今度、人気歌手のコンサートに行きたいんだけどチケットが定価で手に入らない。でも、そのチケットは高額で転売されていて嫌な感じ。
転売はチケットに限らず社会のいたるところで行われている。株式投資だってキャピタルゲインは転売みたいなものだし、そもそも転売は儲かるとは限らない。つまり、転売は合法だし、自由とリスクにもとづく行為。転売が妬ましいのなら自分でもやればいい。
でも、最近では1秒間に数十回もチケット販売サイトにアクセスできる特殊なソフトがあると聞くよ。こんなの素人じゃかなわないからどうにかして欲しい。
個人的な不用品を売る場合は古物商許可が不要ですが、利益を継続的に出す目的で転売するなら古物商許可が必要です。

キャピタルゲインにはついてはこちら⇒

転売は利己的な行動だから嫌われる?

他の市場はおいておくとしてチケットの転売はやめさせられないのかな。やっぱりチケットは転売用に買う人ではなく、実際に会場で観たい人に売るべきでしょ。
需要が大きい割にチケットの定価が安いから転売されるんだろうね。主催者がチケットの価格を上げれば転売はなくなるよ。
そんなことしたら逆にチケットが売れなくるんじゃ。
それなら、そこから少し下げればいい。需要と供給を均衡させる価格にもってくることが重要。株価が需給で自由に動くようにチケット価格も需給で変動させればいい。
そしたら人気歌手のチケット価格は高止まりするじゃん。実際に観ないのに転売だけして利益を稼ぐだけの人に価格を吊り上げてもらいたくない。
そもそも人間は利己的な行動を嫌う。他人の利己的な行動は自分の生存を脅かすからだ。転売は経済合理的ではあるけれど利己的な行動だし、製造業のように実体ある製品を新たに生み出しているわけでもないから嫌われるんだろうね。
転売は虚業っぽい感じがする。実際、金融や商社、コンサルあたりは虚業と呼ばれやすいね。
金融、商社、コンサルは給与が高いから妬まれやすいのかも。商社は転売屋みたいなものだし。
商社マンは高学歴の体育会系でカッコイイイメージもある。
カッコイイか否かは置いといて、経済学的には転売は望ましいんだよね。それなら需要側も供給側もWin-Win。需要側にとってはお金さえあればチケットは手に入るんだし、供給側にとっては高収益が入る。

ちなみにサルも不公平や利己性を嫌うことが実験でわかっています。動物園のサルの餌に格差をつけたとき、少ない方側のサルは周りを見て不満の態度を示すからです。

投資において格差が縮小するかのごとく大儲けした人が大損するのを見て喜ぶ人がいるのも、そういった不公平感や妬みが解消されるからでしょう。

すべての人が満足するのは不可能

でもコンサート主催者や歌手としては、ファンには高くないチケット代で入ってもらった方が好印象だし、長期的にはファン開拓につながるんじゃない?高止まりした価格だと金持ちしか入れないじゃん。
それは確かにあるね。とくに日本の場合、コンサートはアーティストとファンが一緒につくり上げるという感覚が強い。だから、定価を高額にしたくないのだろう。でも、転売人は需要が高い割に定価が低いことに目をつける。それが資本主義の利ざやというもの。そうやって資本主義は発展してきた。だから定価を上げれば転売人はいなくなって別の利ざやを見つけに行く。
じゃあ、転売人には売らないようにしたり、転売経由のチケットでは入場できないようにすればいいんじゃない?
認証や登録名義について工夫すれば、それは可能。コストや手間もかかるけど。万単位の人が訪れる会場では検査が大変だろうね。そこまで行くと経済学というより個別企業による経営戦略の世界かもしれない。経済学は普遍的な経済原理を探る世界だから。
経済学って何か冷たくない?
経済学にいう市場価格は需要が上がれば価格が上がり、そうでなければ価格は下げるというものなんだ。つまり、転売用でも転売せず自分で観る用でも需要が上がればチケット価格は上がるのであって、普通の経済学では需要の中身(この場合は転売用か否か)を考慮しないんだ。
じゃあ、普通ではない経済学が必要なんじゃない?
行動経済学といって人間の曖昧な心理や行動に沿った経済学はすでにあるね。
じゃあ、その発展に期待すればいいの?
うーん、自分で観るためにチケットを買ったものの後で転売した方がいいと思うようになったとか、スケジュールが合わなくなって売りたい、という需要も世の中にはある。これに対応するにはオークションのように多くの人間にオープンなマーケットで取引させる方がいい。つまり、どんな方策を使ってもすべての人を満足させることはできないだろうね。
確かに心変わりはあるし、スケジュールが合わなくなったという展開もあるなぁ。スケジュールが合わなくなったら売りたいというのは当たり前だよね。身近に売れる人がいればいいけど、いない場合も結構あるし。
それに下手に転売を禁止すると、アンダーグラウンド市場(闇市場)が活発化して詐欺が横行したり、余計に価格が上がったりするよ。徹底的な転売禁止はコスト上昇を招くし、消費者のスケジュールの変化・不都合に合わせられないという点で好ましくない。この点、株式市場はオープンな体系だから価格が目まぐるしく動くし、ストップ安以外のときは売りたいときに売れる。
不正の抑制にも目を向けた市場の試行錯誤が必要
そういえば、昔のアメリカでは禁酒法(酒の製造と販売が全面的に禁止)があったせいでマフィアが暗躍したと習ったな。
そのとおり。投資詐欺でもよくあるのは未公開株詐欺のような閉鎖的な体系や、ポンジスキーム(下に参考リンクあり)みたいな仲間内だけで資金を連鎖させる水面下の取引だ。閉鎖的な場所で取引させるほど不正は増えて、そうではないほど不正は減るというのが経済学の考え方なんだ。今話題のカジノなんかでも、合法カジノができたときに困るのはそれまでの闇業者だといわれている。
社会って複雑で難しいね。
オークションや転売排除にはいろんなやり方があるよ。たとえば、転売は基本的には禁止だけどファンクラブの会員同士での定価の取引なら認めるとかね。資本主義の基本は「自由」だから、それを生かして細かいところは個別企業ごとに自由に試行錯誤するしかないかな。

最近、注目されている転売対策としてダイナミックプライシングがあります。これは人工知能の需要予測に応じて価格を時価体系にすることを意味します。

具体的には曜日、年齢、天気、場所などに応じて価格を柔軟に動かすのです。ダイナミックプライシングは宿泊市場や航空券市場ではすでに導入が進んでいます。

JRの特急券は閑散期と繁忙期では価格が違う。これをもっと柔軟にした価格体系がダイナミックプライシングだ。