大量の投資情報といかに向き合うべきか

会社の諸事項をチェック

投資家は、日々供給される情報をどのように解釈し、そして捨てていくかが重要です。

情報の種類と処理の方法

そもそも情報には三種類あるといわれています。それは一次情報と二次情報と三次情報です。

投資における一次情報とは、企業から発表された決算数値のように加工されていない(粉飾なしが前提)ありのままの情報のことをいいます。マスコミが決算を報道する場合でも、そこに記者の主観が入っておらず、ありのままの決算数値を記しただけのものだったら一次情報といえるでしょう。

二次情報は納得できるか

次に二次情報とは、記者やアナリストの意見のように一次情報が加工されたものです。この手の情報としては一部のネット証券で見ることができるQUICKリサーチネットやIFIS予想、そして東洋経済新報社の出版物である四季報が有名です。

二次情報は一次情報が加工されたものだけあって、情報の受け手としては同意できる部分と同意できない部分があるはずです。

基本的にアナリストや金融関係者は強気のバイアスをもつ傾向があります。とくに組織に所属している人は顕著です。金融機関は下落相場より上昇相場の方が儲かりやすいですし、下落予想は周囲や顧客のひんしゅくを買いやすいからです。

内心では下落を予想していても所属組織の性質を考えると、表面上では忖度せざるを得ないという事態が社会人にはあるのです。

ただし、強気なところを誇示しがちな金融業界にあっても中には中立的な意見を示してくれる人もいますので、これは参考になるでしょう。

三次情報は自分で噛み砕いた情報

最後に三次情報とは、投資家がそれらの情報を噛み砕いて得られた自分なりの意見を意味します。この段階の情報処理で重要なのは自分の願望や仮説ばかりを優先させないことです。

たとえば、日経平均株価が上がってほしい投資家は「日経平均株価 上がる」という形でウェブ検索し、それに沿った情報ばかりを集めて自分の考えを固めます。こういう偏った行動を確証バイアスといいます。

それをもとにポジションを拡大して株価が上がればよいのですが、そうでなかった場合、損失を拡大させてしまいます。情報は自分の反対論も集めないと危ういのです。

大量の投資情報といかに向き合うべきか

 

偏差値の高い人でもバイアスが強い人は
意外といるよ。自信をもちすぎているのかな?

自分にできることとできないこと

投資家ならだれしも自分の買った株は上がってほしいものです。しかし、社会では思うように行かないことは多くあります。

たとえば大学受験なら自分の努力によって志望校合格に近づきますが、大型株の株価を思い通りに動かすことは、努力は関係なく機関投資家でさえもほとんど不可能ですし、そもそも相場操縦は禁止されています。

そうなると、それよりも力の劣る個人投資家は、株価が下がる見込みが高いときには株価が上がるという理想・願望を捨てて売る(逃げる)という選択肢を考慮する必要があります。つまり、個人が株価を動かす努力・願望は不可能だったりナンセンスだったりしますが、多様な情報を集めて事態を冷静に見極めるという行為はだれにでも可能なのです。

投資では自分にできることと自分ではどうしようもないことを見極める必要があるというわけです。これは投資以外にも通じることでしょう。

投資情報を具体的にどこからどうやって取り入れるべきかはこちらの記事「株式投資情報の仕入れ先の基本」も参考になるかと思います。

次ページからは章が変わってテクニカル分析の基本を見ていきます。次章は社会常識というより投資家としての常識という感じです。まずはテクニカルの基本中の基本であるローソク足です。

当サイトを入門書として使う場合に次に読むべき記事⇒ローソク足の基本をわかりやすく解説


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