証券会社の公平な選び方【手数料以外にも注目】】

社長の性質と株式投資の関係をわかりやすく解説

やり手の外資系企業社長 銘柄選び
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社長次第で株価が動く場合もある

株式投資に必要な経済情報は損益計算書やPER・PBRだけでは足りません。そこで次に社長について見ていきましょう。

社長は社内でもっとも強い権限があり企業を引っ張っていく存在ですから、中長期的な投資家にとって社長の質を見極めることは重要です。

実際、上場企業の中には以前よりも業績は少し上向いているにもかかわらず、カリスマ性のある社長が退任したために株価が停滞している企業もあります。

ボクが勤務している会社は社長よりも会長の方が権限が大きい気がする。
確かに顧問や相談役の権限の方が大きい日本企業は存在するね。院政は日本の伝統なのかな。

オーナー社長か、サラリーマン社長か

社長に関してまず重要なのは、世の中の社長にはオーナー社長とサラリーマン社長がいるということです。

オーナー社長とは、会社の大株主・筆頭株主であると同時に、その多くは創業者系の血縁をくむ社長のことです。

株式会社の所有者は株主なので、社長が筆頭株主であれば、社長は経営権も所有権もその会社の中では最大の者だといえます。

基本的にオーナー社長は経営責任が明確であり意思決定が早いです。

またその意思決定自体もサラリーマン社長よりも大胆な傾向があります。

厳密にいうと、オーナー企業(同族会社)とその社長の定義にはさまざまな見方があります。

たとえば、トヨタ自動車の豊田章男社長は創業家の出身ですが、トヨタは創業家以外の方が社長になっていた時代もありますし、大株主や役員の構成、役員報酬などを見ると同族色は濃くないと見る向きもあります。

サラリーマン社長の企業でもオーナー社長の企業でも会社名に創業者の名前が入っているとすれば、下の名前ではなく名字(がやたら多くない?トヨタ、ニトリ、三井、ブリヂストン(石橋家)とか。
会社名に名前が入るとすれば名字の方が圧倒的に多いね。おそらく社名には「会社は創業者の代だけでは終わらせてはならない」「創業家がいつまでも繁栄しますように」という想いを込めるから、一代だけで終わるファーストネームよりも代々続く名字の方がふさわしいんだろうね。
アメリカでも同じ感じだね。P&G、フォード、ウォルマートとか。これは普遍的な傾向なのかも。
ちなみに日本のマツモトキヨシと伊藤忠商事、フランスのルイ・ヴィトン、アメリカのウォルト・ディズニーは姓と名からなる会社名だ。
社名とはちょっと違うけど、タケオキクチ、イヴ・サン=ローラン、カルバンクラインみたいにファッションブランドは姓名が入ったものがあるね。

大富豪の上位は創業者や投資家の系譜をもった人ばかり

一般にオーナー社長は、自社の株価が上がるほど自らが大量に保有している自社株の価値と一族が手塩にかけてきた自社の社会的評価が上がるので時価総額の向上に熱心です。

会社を興し、さらに上場して時価総額が上がるというのは資本主義と起業家の夢なのです。

起業に基づく夢や欲望がこの資本主義社会を牽引してきたといってもよいくらいです。

実際、現代の大富豪上位はアメリカに限らず創業者・投資家の系譜をもつ人ばかりです。

オーナー社長にすべてあてはまるとは限りませんが、タイミングのよいIR発表と自社株買いと株式分割を打ち出すなど「株価」を強く意識してくれる社長の方が投資家にとっては望ましいです。

※IRについて

上場企業は株主に向けて自社の情報を開示しなければなりません。この情報は日本語では投資家情報、英語ではIR(Investor Relations)とよばれます。

開示義務の対象は決算、財務、業績修正、特別損失、合併・買収、代表者人事などです。

SNSで積極的に発言している社長はサラリーマン系よりオーナー系の方が多い?
オーナー社長はオーナーシップ(=会社や仕事に対する当事者意識)が強いからね。一方、サラリーマン社長の企業は大企業が多く、大企業は社内分業の度合いが強いからSNSは広報部が専門的に担うべきだという意識が強いんじゃないかな。

サラリーマン社長は大企業に多い

一方、サラリーマン社長とは、オーナーや株主から経営を任されている雇われの立場にある社長のことです。そのため任期はオーナー社長よりも短い傾向があります。

起業家は創業時から辞めるまで社長ですが、サラリーマン社長は下から出世した末にたどり着いたり親会社から子会社への出向という形で就任することもあります。

日本の場合は大企業に多く、彼らは協調的で堅実な経営をめざす傾向があります。

協調とは、従業員、取引先、メインバンク、グループ企業との協調です。

こういった企業は、グループ企業やメインバンクに「株式の持ち合い」といって自社の株を大量に保有してもらい、敵対的買収を防いでいました。

勤務先の社長はサラリーマン社長の方が協調的な感じでいいな。
大企業で下から出世したサラリーマン社長は正社員と属性が近いよ。サラリーマン社長の日本企業は「サラリーマン共同体」と呼ばれるくらいだ。
社長も時代も変化する

ここで重要なのは、投資家は社会の変化を考慮すべきだということです

たとえば、日本企業は従業員やグループ企業といった身内を重視するばかりで株主を軽視してきましたが、近年では株式の持ち合いは少しずつ廃れ株主に対する還元姿勢が高まっています。

また、かつて素晴らしいカリスマ性を誇った新興企業が大企業になると、社長の高齢化や世襲的な交代とともに経営が保守化したり急激に悪い方へ向かう場合もあるなど企業経営は時代とともに変わります。

さらに外国籍のサラリーマン社長だとオーナー社長に近い力強い経営を行うタイプも見られます。

このあたりは柔軟に見る必要があるのです。

社長の性質は明らかになっているか

あとはサラリーマン社長にしても、オーナー社長にしても、外国籍にしても、社長は信用できそうか否かが中長期の業績と投資にとって重要です。

こうした社長情報は、ウェブサイト、テレビ、経済紙、著書などでも垣間見えます。

筆者としては、そういったメディアで自社や日本経済にとってよい面ばかり述べている社長ではなく、マイナス面もオープンに、そして冷静に話してくれる人に一目置きやすいです。

投資先の会社の社長が外国人に代わってから何か不安だな。
外国籍でも無能な社長もいれば有能な社長もいるよね。世襲や国籍といった生来の要素ではなく、その人の現在の実力で判断することが大事。
そっか。東大卒の社長でも無能はいるもんね。

次はその他の細かいファンダ情報について見ていきましょう。

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