ローソク足の基本をわかりやすく解説

ローソク足の標準形(陽線と陰線)
陽線…終値が始値よりも高い 陰線…終値が始値よりも安い
陽線 陰線

上の陽線と陰線と呼ばれる2つの図を見てください。なんだか下の部分の棒さえなければローソクに見えると思いませんか。このような陽線と陰線は日本語ではまとめてローソク足と呼ばれます。そのためか英語でもキャンドルスティックと呼ばれます。

ローソク足の色である青・赤はどうでもよいのですが、陽線は白抜きで、陰線は塗りつぶされた色という点は覚えてください。

ローソク足における真ん中の四角形は胴体あるいは実体と呼ばれ、上に突き出た棒は上ヒゲ、下に突き出た棒は下ヒゲとそれぞれ呼ばれます。

なお始値は取引開始後に最初についた価格、高値は取引時間中にもっとも高かった価格、安値は取引時間中にもっとも安かった価格、終値は取引時間の最後についた価格です。この四つをまとめて四本値といいます。

ローソク足の形成

これだけではよくわからないと思いますので次のチャートを見てください。

ローソク足の形成

このチャートの縦軸は株価、横軸は1日の取引時間を意味します。時間は左から右に流れています。注目していただきたいのは1日における四本値です。

まず1日の始値は9時なので1430円、次に高値は11時の1550円、そして終値は1520円になります。

これを1日のローソク足として示したのがその右図です。矢印のとおり四本値とローソク足が対応しています。一定期間(この場合は1日)のなかでの終値は始値よりも高いのでこの日のローソク足は陽線となります。

もし左側のチャートがなかったとしても、右側のローソク足1つだけで1430円から始まり、途中1550円で高値をつけ(このローソク足だけでは何時かはわからない)、そして終値は始値よりは高く高値よりは少し低いところになったということがわかるのです。

この1日の終値が前日の終値を下回ったとしても、当日の終値が当日の始値を上回っていれば陽線ができます。この日の安値は始値を下回っていないという設定なので下ヒゲはまったくありません。こうして1日分のローソク足ができあがるわけです。

陽線とは逆に、陰線は終値が始値よりも安かったときにできるので始値と終値の位置が上下逆になります。

ローソク足は期間ごとに形成される

週次ローソク足

次に週次ローソク足を25週分並べたのが上のチャートです(赤い円については後述)。さきほどのローソク足は1個で1日分でしたが、今度のローソクは1個につき1週間分です。

1個目の陽線だけで、その1週間は1500円の下から始まって最大で1500円超に達し、そこから少し下がったところで1週目は終わったと見ることができるかと思います。週次ローソク足からは1週間の四本値が大まかに一目でわかるのです。

週次ローソク足は略して週足と呼ばれ、他にも分足、日足、月足、年足があります。当然、投資期間が短いほど分足と日足という短期間のものが使われやすいです。

この便利なローソク足は江戸時代の日本人が発明したといわれています。先物取引の起源は江戸時代の大坂だといわれているように、日本はその頃から先進的だったのかもしれません。

ローソク足の基本をわかりやすく解説

 

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さまざまなローソク足

さて、他のローソク足にも目を向けてみましょう。まず7週目、19週目、21週目には大きな陽線があります。

これは「大陽線」と呼ばれ、大きな好材料が出たことがうかがわれます。

逆に14週目のような大きな陰線は大陰線と呼ばれ、大きな悪材料が出たか、陽線の後で反動売りが出たことがうかがわれます。

なお、ヒゲの長さは投資家の迷いの大きさを示すといわれています。22週目はその典型で、19週目から21週目で陽線が連続した後にもかかわらず高値を更新しているものの、長めの下ヒゲをつけて最終的に陰線を描いています。

他のタイプのローソク足も見ていきましょう。

(1)下影陽線
(1)は下影陽線と呼ばれます。株価は大きく下がったものの、その後、終値は陽線を描いた状態です。下げから力強い上昇を見せたということで買いシグナルと見なされやすいです。
(2)下影陰線
(2)は下影陰線と呼ばれます。株価は大きく下がったものの、その後、ある程度買い支えられたときにできる陰線です。陰線ではありますが下落の勢いが弱まったものとして、買いシグナルと見なされやすいです。
(3)上影陽線
(3)は上影陽線と呼ばれます。株価は大きく上がったものの、終値はそれよりかなり低いところに落ち着いたときにできる陽線です。陽線ではありますが、上昇の勢いが弱まったものと見なされやすく、売りシグナルと見なされやすいです。
(4)十字線
(4)は上影陰線と呼ばれます。株価は大きく上がったものの、終値は始値よりも下がったときにできる陰線です。売りシグナルと見なされやすいです。
(5)十字線
(5)は十字線と呼ばれます。十字線は、株価が上下して最終的に始値と終値が合致したときにできるため、相場の迷いや様子見状態を表しているといわれています。十字線が出ると、それまで上昇トレンドが続いてきたら下落トレンドになり、それまで下落トレンドが続いてきたら上昇トレンドになるなど、十字線は相場のトレンド転換になりやすいといわれています。

基本的に長い下ヒゲは買いシグナルになりやすい一方で、長い上ヒゲは売りシグナルになりやすいわけです。

窓が意味すること

ローソク足の種類や解釈は他にもあるのですが、入門段階ではこのくらいでよいかと思います。次にローソク足とローソク足の間にできるについて見ていきましょう。

週次ローソク足

上の図はさきほどの週次ローソク足と同じものです。これを見ると基本的にどのローソク足も前週と価格が重複している部分があることがわかります。しかし、20週目の陽線は前週の陽線と重複している価格帯がまったくありません。赤い丸を記した地点で陽線と陽線が離れているのです。これを窓と呼び、このとき「20週目は窓を開けて上昇した」と解説されます。

その後、窓を閉めなければ(=その地点まで株価が下落しなければ)、かなり強い上昇トレンドだと解釈されます。また窓を閉めるような形で株価が下落したとしても、それは株価の調整状態と見なされ、その後ふたたび上昇に転じることもあります。

小さな窓は気にするべきではないといわれますが、大きな窓はその後の大きな反動になる場合がありますので注意が必要です。

次はローソク足をちょっと応用した移動平均線です。応用といっても大した応用ではなく移動平均線の理解自体は基本レベルです。

当サイトを入門書として使う場合に次に読むべき記事⇒移動平均線の基本をわかりやすく解説


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