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株価と市場価格の原理をわかりやすく解説

カブの市場価格 仕組み・注文
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株価の動き方を知ろう

投資家が株式投資で利益を出すには、株式を売った価格が買った価格を上回らなければなりません。

投資家は株価の動きと常に隣り合わせなのです。

そこで知るべきは株価がどのように決まるか(動くか)という原理です。

株価は需要と供給で決まる

株価は需要と供給で決まります。これは売りよりも買いが多ければ株価は上がり、買いよりも売りが多ければ株価は下がるという形です。

株価に限らず多くの主体が自由に取引する市場では、価格は需要と供給に基づいて決定されます。これを市場価格といいます。

株価が上下する要因は実にたくさんあるのですが、一括していうと需給で決まります。

そのため、投資家の中には業績の良し悪しで投資するのではなく、現在から近い未来にかけての需給(買いが多いか、売りが多いか)ばかりを読みながら投資する人もいます。

市場価格を成り立たせるには

市場価格をまともに成り立たせるのに必要なのは、まず市場での売買に多くの人間を参加させることです。

言い換えると、市場価格は参加者が少ないとうまく成り立たないのです。

たとえば、あるオークション会場に参加者が数人しかいなかったら、その数人が結託して出品物を安く買い上げてしまう可能性が高いです。

これはオークションの主催者としては避けたい事態です。しかし、参加者が大勢いると結託しにくいので価格は適当な水準で落ち着くものです。

あるいはフリーマーケットの類に行っても閑散としている会場では設定価格が高すぎて売れていない場合が見られます。

その場合、どうしても売りさばきたいのなら価格を必要以上に落とすしかありません。

しかし、参加者が多ければ高い価格でも売れるかもしれませんし、高い価格で売れるとなれば魅力的な出品者も現れやすくなります。

市場価格は参加者がそれなりに多くいないと適正な価格になりにくいのです。

また納得度に関しても人の多さは重要です。

たとえば日本政府が食料品の価格を全面的に決めたら(=公定価格)、あなたはどう思いますか。

おそらく政府という少数の公職者が食料品の価格を全面的に決めることに納得がいかないのではないでしょうか。

しかし、市場価格という多くの人間の自由な経済活動にもとづいて決定された価格だと、ある程度納得するしかないと考えるでしょう。

市場価格はよいとか悪いというものじゃないよ。単に需給によって価格は変わるというだけだ。

市場価格は動く

さらに市場価格はさまざまな要因にもとづいて上下することで人間の不完全性を補うことができます。

小売店が見当違いで大量に仕入れてしまった商品について、その価格を下げて売りさばいて損失を少なくしようとすることはその典型です。

逆に価格が固定されていたら誤発注品を売りさばけなくなるから不便だね。

しかし株式投資では、この種の行動は値崩れにつながる場合もあります。

たとえば、大口の投資家がある株式を割高な水準で大量につかんでしまったら、一度に大量に売り出す場合があります。

このとき最初の大きな売りが他の売りを連鎖的に呼んで、株価が過剰に下がってしまう場合があります。

こういう行き過ぎた変動をオーバーシュートといいます。

そして市場では過剰に下がった価格が適正水準に戻ることも期待できます(戻るとは限りません)。

株式市場は参加も退場も自由

なお上場株の売買は世界中のさまざまな投資家が売買して価格を動かすオープンで流動的な体系です。

一部の国や、国家の安全を左右するインフラ関連銘柄では外資規制が敷かれている場合もありますが、原則としてはお金さえあればだれもが株を買うことができます。かつて閉鎖的だった中国も株式市場を開放する方向にあります。

各国の労働市場は学歴や職歴、国籍、性別、年齢などによって差別されますが、株式市場は参加に際して差別がほとんどないのです。

むろん、参加が自由なら退場も自由です。

退場も自由とはいえ、なるべく強制退場にならない程度には頑張るべき!

投資においては資金力と情報力のある大口投資家が有利といわれますが、それでも株式市場はだれもが自由にアクセスできる体系だということは知っておく必要があります。

株価は多くの投資家によってオークションのように決まるのです。

インサイダー取引の規制

このように株式市場は不特定多数の人が利用するため、できるだけ公正な取引と価格形成がめざされます。

自分だけの空間ではわがままは許されるとしても、やはり不特定多数の人が利用する領域での不正は咎められるというのが社会の原則です。

それらを踏まえて株式市場で規制される方策の一つがインサイダー取引です。

インサイダー取引とは、企業の内部者(幹部や従業員全般、退職後間もない者)が立場を利用してその企業の株価を左右するような重要な情報を知り、その内部者やそれを聞いた情報受領者(内部者の家族や友人、マスコミなど)が、それが公表される前にその銘柄を売買する行為です。

重要事実とは、株式分割、自社株買い、業務提携、業績の上方修正・下方修正、その他株価を大きく左右するニュースなどです。

要するに内部関係者や情報受領者として会社の重要な事実を知っている人はその銘柄を売買してはいけないのです。

もし株式市場でインサイダーが野放しにされていたら、インサイダー以外の投資家はあきれて市場から退出してしまいます。

これではまともに株価が形成できませんので、インサイダーを規制して株式市場(とくに株価)に信用をもたせようとするのです。

インサイダーをはじめとした不正行為はだれにでも通報できるので、それを行政に取り締まってもらったり、皆の監視目線を市場に意識させて不正を未然に防ぐためにも多くの投資家が市場には必要です。

インサイダーは俗に炭酸と呼ばれるよ。炭酸はサイダーだからね(厳密には和製英語)。

基本的にインサイダー取引は本人の金銭問題だけに止まりません。

もし上場企業の役員が自社株についてインサイダー取引を行ったことが明るみになれば、その会社全体のイメージや信用を損なうからです。

市場という不特定多数者が利用する領域で犯した罪は、周囲の人も巻き込んでしまうのです。


価格の原理がわかってきたところで、次に証券取引所と証券会社について簡単に見ていきましょう。

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