証券会社の公平な選び方【手数料以外にも注目】】

株価が安い段階で仕込むことは安泰か

株価が上がってうれしい 全体
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皆に知れ渡ってからでは遅いか

株式投資で比較的大きな利益を狙う際の常套手段として「安く仕込む」があります。

すなわち、皆に好材料が知れ渡って株価が上がってから買うよりも、まだ知れ渡っていない安い段階で買うという発想です。

たとえば、好材料や好決算が期待できそうな銘柄において、それらが企業から正式に発表されてから買うのではなく発表される前に買うことがあてはまります。

このように安く仕込むことができると、高値掴みしたときに比べて余裕がもてるので株価が多少下がっても狼狽売りしにくいという精神的なメリットもあります。

高値掴みは俗にジャンピングキャッチ(JC)と呼ばれるよ。

静かなときに買って沸騰を待つ

具体的なやり方としては新興バイオに対するアプローチが典型です。

よく知られているように新興バイオの動きはとても激しいです。好材料が出て上がってもどこかで突然急落することがあります。つまり、急騰銘柄の順張りは高値掴みがこわいわけです。

しかし、何も材料が出ていないときのバイオ銘柄はまだ静かです。こういう静かなときに買いこんで突然の沸騰を待つというのも一つのやり方です。

バイオは一年に数回くらい異常に盛り上がるときがあるので、それに合わせて前もって静かなところ(横ばい状態の安値圏)を買っておくわけです。

急騰銘柄に対する順張りが急落したときにはすぐに逃げればよいのだから順張りは逆張りよりも安全と見なす人もいます。筆者もこのやり方は大いに使えると思います。

噂で買って事実で売れ

こういう傾向があると、銘柄によっては噂の段階で株価が上がり、企業から正式に発表されると(事実が確認できると)、その噂が正しかったとしても株価は下がる(前もって仕込んでいた短期投資家が売り出す)場合があるのです。

むろん、その噂が間違っていた方が下がる確率は高いでしょう。「噂で買って事実で売れ」という言葉はこういった状況を風刺した格言です。

株式投資の噂・思惑で買われるパターンには以下があります(ちょっと小さいのもあります)。

  • 上市(新製品発売)
  • 売上ランキング上位
  • 有力企業との提携やライセンス契約
  • 治験の結果発表
  • 四季報発売
  • 〇周年(会社の節目の時期に大きな情報が発表されるかも)
  • 株主総会
  • 株式分割
  • 自社株買い
  • 学会発表
  • スポンサーになっているプロスポーツ選手の大活躍
  • オリンピックや博覧会など大規模イベントの需要
  • カジノ法案や民泊新法といった政策の成立
  • 権威ある賞の受賞
  • 赤字状態からの黒字化
  • 東証1部昇格

買い数と売り数の変化

ここで「噂で買って事実で売れ」の状況で見られる、

  1. 皆に好材料が知れ渡っていない噂段階では株価が上がって
  2. 皆に材料が正式に知れ渡った事実段階では株価が下がる

というのは矛盾しているように感じられるかもしれません。2の段階では皆へ大きく周知されるのですから、それにともなって買い数が多くなりそうだからです。

しかし、ケースにもよりますが1の段階ではとくに悪材料がなければ買い数が売り数を上回りやすいため株価が上がりやすいのでしょう。この時点では出来高はさほど増えていません。

そして2の段階では買い数も売り数(利確と高値からの空売り)も増えるため、場合によっては短期投資家の売りに押されると考えられます。

噂段階の前期で買って噂段階の後期(事実が出る直前期)で売るのもありだろうね。つまり、噂で買って噂のまま売るわけだ。

噂と事実の落差

基本的には事前の期待が高い割に正式な発表が期待外れであるほど株価は大きく下がります。噂(事前の期待)と事実(正式な発表)の落差が大きいからです。

逆に事前の段階で皆の期待度が低かった割に、正式な発表が皆の期待以上だと株価は大きく上がりやすいです。

このとき「インサイダー取引」はないと願っていますが、現実にはどこかで漏れているのかもしれませんし根拠のない噂が株価を大きく牽引する場合も散見されます。

落差が生じやすい業種

以上のような動きは決算関連では実にさまざまな銘柄で発生します。そしてこれが決算以外の材料によって発生しやすい業種といえば新興バイオとソーシャルゲームです。

新興のバイオ銘柄は、新薬開発、政府への承認申請、治験、提携、海外進出などに関して企業からの正式なアナウンスだけでなく思惑や報道にも敏感に反応するからです。

ソシャゲに関しても、たとえば有名アニメと契約しゲーム開発が進行しているというアナウンスが出ている段階は「あの有名アニメのゲームなのだから業績を大きく向上させる」と期待されて株価が上がる場合があります。

しかし、いざ発売・配信されてみたら完成度が低かったりユーザーから悪評が拡散されたりして一気に失望売りされるというパターンが見られます。噂と事実の差が大きかったがゆえに起きた悲劇です。

プロスポーツでも期待されている選手はちょっと活躍したくらいでは褒められないよね。

逆に開発中はほとんど期待されていなかったゲームが発売されてみると意外にも大ヒットする場合もありますから、ソシャゲ銘柄への投資はなんとも難しいものがあります。こういう業種・銘柄は短期投資に適しているかもしれません。