投資における基本的なリスクについて

危ない箇所は親と手をつなぐ

このページでは投資における最大のデメリットである資産の減少に関わるリスクを5つ紹介します。

資産減少に関する5大リスク

そもそもリスクとは将来に対する不確実性を意味します。将来に対する不確実性とは、株式投資の場合、買った株の価額がどうなるのか、どの程度の利益や損失が出るのかが不確実だということです。それは基本的に近い未来よりも遠い未来の方が不確実です。

投資をする以上リスクの類は避けられないものですが、理解したうえでリスクをとるのと理解しないでリスクをとるのとでは大違いです。

(1)価格変動リスク

⇒価格変動リスクとは、保有資産の価格が変動することで購入時よりも売却時の価格が下がってしまうリスクのこと。株式投資においてもっとも頻繁に投資家を脅かしてくるリスクがこれです。

(2)流動性リスク

⇒流動性リスクとは、金融商品をすぐに換金(現金化)できないリスクのこと。株の場合、取引量の多い銘柄は売りたいときに売れますが、閑散としている銘柄や売り一辺倒になっている銘柄では簡単に売れなくなることがあります。

投資における基本的なリスクについて

 

閑散としている銘柄で成行の売り注文を大量に出すと
一気に値崩れしてしまうよ。

また売れたとしても実際に証券会社から出金できるようになるまでは一定の時間がかかります。ちなみに金融商品の中でも流動性リスクがもっとも高い部類にあるのは、売るのに手間と時間がかかりやすい不動産です。

(3)インフレリスク

⇒インフレ(インフレーション)とは、物価が継続的に上昇する現象のこと。物価が上昇すると保有している現預金や金融資産の価値も下がります。ただし、インフレによって企業の収益も上がればそれに合わせて株価も上がる可能性が高いので、株は比較的インフレに強いといわれています。

(4)信用リスク

⇒信用リスクとは、投資先が債務(法的義務)不履行になることに関するリスクのこと。債務不履行とは会社としてなすべき法的義務(支払いや返済など)を果たせなくなることを意味します。これによって信用が下がると株価は著しく下落しますし、最悪の場合は出資先が倒産して株式の価値はゼロになります。

(5)カントリーリスク

⇒カントリーリスクとは、投資した国の変化によって被るリスクのこと。政情不安、外資規制、自然災害などがあげられます。日本の場合、大地震の経済損失がもっとも恐ろしく、なかでも首都直下型地震の被害額は100兆円などといわれています。

投資における基本的なリスクについて

 

外国人投資家は日本の地震リスクを
過大に見ているともいわれている。

リスクの本質

さて次に、株式投資にも役立てるべくリスクの本質に迫りましょう。

そもそもリスクは1単位あたりの危険度×確率(頻度・遭遇率・発生率)で導けます。たとえば、雷一撃の直撃で寿命を縮める度合いとタバコ1本の毒性によって寿命を縮める度合いはどちらが高いかといえば、前者に間違いないはずです。

しかし、雷の直撃はかなり危険でも、そもそも人間に直撃する確率がかなり低いのでリスクも低いです。

一方、タバコは社会にありふれているので、1本のダメージは低くても積もり積もれば大きな量となり、喫煙者や受動喫煙者の寿命を着実に脅かすというわけです。

ちなみに、たとえば劇薬の危険性を認識しながらもわざと飲むというように、大抵の人間はまずとらない行動を自発的にとる場合は確実性(確実な危険性)しかないので、もはやリスクとはいえません。

タバコのリスクはそれなりに理解されているでしょうが、それでも喫煙率がゼロにならないのは、喫煙者にとっては吸うことにより得られる快楽の方が大きいからでしょう。

つまり、喫煙者はある程度のリスクを許容して利益を受け入れているわけです。この類の概念は環境リスクや食品リスクを図る際にも使われます。リスクはいたるところにありふれているのです。

投資における基本的なリスクについて

 

人は食べることで生きることができるけど
その食べ物が病気を誘発することもある!

避けたり減らすことができるリスクもある

株式投資も同じで、信用リスク顕在時の危険度はかなり高いですが、その確率は低いですし、そもそも企業業績や財務格付けを観察すれば信用リスクの高い銘柄を避けることができます。

投資している企業の財務に明確な危機が訪れてから対策を講じるよりも、あらかじめ予測・対策している方が有利なのです。ただし、日本の場合は政府における財政の信用リスクが危惧されるところです。

これに対して価格変動リスクは、株を保有している人だれもがいつも背負っている不確実性の高い状態です。価格が変動しなければキャピタルゲインはありえませんから、投資家が価格変動リスクを背負うのは当然です。インカムゲインについても企業経営とともに変わります。

リスクの感じ方や設定は人によって異なる

そして投資のリスクは、年齢、職業、資産状態、元手の大小、独身か否かなど人によって変わります。一般論としては独身で若い人、そして元手が小さく投資以外の収入が安定している人ほどリスクを大きくとれるはずです。

もし投資で失敗しても定年までの残り長い労働で十分取り返せますし、独身なら家族に迷惑もかからないからです。またリスクは個々人の経験値や目標、感じ方によっても変わってくるものです。

投資における基本的なリスクについて

 

一般に新興株は大型株よりもリスクが高いよ!

こういった要素を客観視するとともに、リスクを自分にできる範囲ではコントロールすることが投資の成否のカギだといえます。

次に基本的なリスク分散法を見ていきましょう。

当サイトを入門書として使う場合に次に読むべき記事⇒基本的なリスク分散法


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