投資の意味をわかりやすく簡単に

投資家と投資される種と外部環境

投資とは将来価値が膨らむのを期待してお金を投じることです。

たとえばYouTuberを志した若者が、本格的な動画配信のために100万円分の機材を購入したとします。スマホ撮影による動画でもYouTubeへの配信はできますが、やはり画質や編集力、そして視聴者からの人気を求めるなら高価な機材がいくつか必要でしょう。

このときの機材購入がまさに投資みたいなものです。投資は人間が将来の成功を夢見て将来に向かってお金を投じたところから始まるわけです。

その後、彼・彼女がYouTubeでその機材を生かして数百万円の利益を得られたら投資は成功した(=最初に投じた100万円は報われた)ということになります。

投資の意味をわかりやすく簡単に

 

人間や設備・資本にお金を投じて
将来それが花開けば投資の成功だ。

その意味では将来における就活の有利さや就職先での学閥・出世を求めて約4年間在籍する大学も、投資(親や自分による将来の自分への投資)みたいなものです。

投資がこわいのは将来成功するかどうかわからないからです。たとえばYouTuberになるための高価な機材購入は将来の成功が確実であれば抵抗感のない出費でしょうが、そうではない場合(=不確実)、こわいでしょう。

これに対して大学進学は「投資」という意識は薄いかと思います。日本では就職氷河期でもない限り、それなりの大学に入れば、それなりの企業や公的機関に入れる確率は高いなど大学進学は手堅い道だからです。

また大学受験は運に左右される割合が小さく、自分の学力次第で道を切り開けます。このように不確実性が低いと投資という意識は薄まるというわけです。

自分に対する投資と他者に対する投資

少し前の有明コロシアムとテニスコート

あのテニスの錦織圭選手が世界ランキング1桁台のプレイヤーとして花開いた要因の一つとしても、盛田正明さんという財界人が出資したことで叶ったアメリカ留学が挙げられています。

この出資は成績が悪いと打ち切られるなど厳しい条件も課せられていたようですが、この出資で成功した選手は自身が出資されたとき以上のお金をファンドに返して次世代の育成に役立てるそうです。

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投資は人の可能性や才能を開花させる面もあるよ。
錦織選手みたいに投じられたお金で成功して
賞金やスポンサー料でまた別の人を助けられたらいいね。

これが「株式」投資になると、株式会社の将来価値が膨らむことを期待するという形です。

最初に例として示したYouTuberの機材購入は自分自身に対する投資という意味合いが強いでしょうが、株式会社に対する投資の場合は、そこの社長や従業員でもない限り、他者に対する投資になります。

投資にはリスクもある

しかし、投資にはリスク(=将来や社会は不確実)があり、たとえ投資先の企業が優れた業績を収めていたとしてもかならず成功するとは限りません。

さきほどの錦織選手の場合は、彼自身(個人)が大会で活躍し続ければ出資は成功というわかりやすい構図でしたが、株式会社への投資はもっと複雑であるため、その会社が優れた業績を収めたとしてもそこへの投資が成功するとは限らないのです。

たとえば一流大学の学生であっても90年代後半の新卒就職は困難だったように、株式投資でも外部環境(=政治や自然災害など会社外部の環境)が悪いと優れた企業の株価が伸びないということがあります。

株式会社に対する投資は会社内部だけでなく競合先や外部環境も考えなければならない点が複雑なのです。

逆に好景気だと新卒学生の可能性や企業の業績は過剰に評価されがちです。これが投資、とくに株式投資のわかりやすいイメージです。

90年代後半の日本経済はバブル経済の後遺症にとても苦しんだ時期でした。それまでがバブルという行き過ぎた好景気だったため、その反動として株価も新卒学生も苦しんだと考えられます。社会は好況と不況を繰り返すものなのです。

成功の王道は小さな種が果実へと膨れ上がること

投資の典型的な成功パターンは錦織選手に対する出資のように、最初は小さかった価値が投資によって膨れ上がることです。

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花の栽培でいうと、投資される人は種、
投資に使うお金は水、そして土や太陽は環境かな。
水ばかりあげても立派な花になるとは限らない?

株式会社に対する投資の成功パターンにしても、最初は会社の規模・価値が小さかったものの、やがて膨れ上がるという形が王道です。

YouTuberの成功例にしても数百万円の収益では足らず、さらなる利益を得るために事務所に所属しながら活動したり、自分で法人をつくる人もいるでしょう。そこでは機材や周りのスタッフも収益の成長とともにさらに数段階グレードアップしたりするわけです。

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最初は数百万を稼いだだけでもスゴイって思ってたりするけど
どんどん欲が湧いてきたり、周りから投資されて
さらなる成長をめざしたりするんだよね。それが人間?

投資には特殊なパターンもある

ただし、それらは中長期投資として株式を買った場合のイメージであって、株式投資の場合は短期投資や空売りといった手法もあります。

短期投資空売りはちょっと特殊ですのでリンク先の記事をご覧いただければと思います。

短期投資と信用取引・空売りはちょっと難しいのでご覧になるのは後回しでも問題ありません。

また会社という人や設備の集まりではなく、人々の通貨交換にお金を投じるFXもちょっと異なります。

投資は失敗してもゼロにならないのが普通

なお投資は、出資先がなくならない限り、失敗してもゼロになるということがありません(信用取引は例外)。

これに対してギャンブルは当たりかハズレ(0円)が判定され続けるだけですから、その比率によってはマイナスが膨らんでいきます。

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たとえば不動産投資に失敗したとしても
物件を売れば手元には何かしら残るよね。
一方、宝くじや馬券はハズレたら0円だよ。

投資とギャンブルの違いはかなり重要であり、そして面白いところでもあるので、あとのページでは結構な分量で触れています。
金銭と幸福感

さて、経済学的にいうと投資の成功は投じた額以上の利益を得ることなので、たとえば大金を投じて大学に入った割によい就職に結びつかなかったら経済学的には失敗かもしれません。

しかし、大学でよい人脈ができたり自尊心を満たすことができれば、それはそれで金銭に換算しにくい価値(幸福感)が得られます。

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日本の大学は高卒間もない人が就職のために行く感じだけど
欧米の大学は社会人や中高年の姿が珍しくないみたいだね…

さきほどのYouTuberの例にしても、お金は大して稼げなかったとしても楽しかったり知名度が上がったから満足という方もいるでしょう。この場合、少しの収益と思い出と知名度向上がご自身の中に残るわけです。

投資は何かと金銭に絡んだ話になってしまいますが、人の幸福感は金銭だけでは計れないということも頭の片隅で覚えていただければと思います。

このページは投資の概要で、次は株式投資の概要という感じです。

当サイトを入門書として使う場合に次に読むべき記事⇒初心者にもわかりやすい株式投資の概要


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