基本的なリスク分散法

分けられた卵

株式は預金などと違って価格(資産)の変動率が割と高いですから、資金管理やリスク対策はかなり重要です。基本は以下のとおりです。

(1)時期に応じた資金管理

⇒証券会社に入金している資金のほとんどをどこかの銘柄に入れておかないと「もったいない」「儲ける機会を逃しそうでこわい」と考える方がいます。

確かに地合い(相場全体の状態・雰囲気)が連続的によいときはそれでよいかもしれませんが、地合いが悪いと逆に評価損の拡大にもつながってしまいます。地合いが悪いと割安株でも場合によっては横ばいどころか、さらなる下落に見舞われることもあります。

基本的なリスク分散法

 

地合いの良し悪しは日経平均株価やマザーズ指数といった
数百銘柄の平均値が参考になるよ。

そもそも資金管理の正攻法は地合いがよいときには投資額を増やし、悪いときには投資額を減らすことです。たとえば、入金額が100万円なら地合いのよいときは80万円以上を投資に費やす一方で、地合いが悪いときには30万円程度を投資する(70万円は証券口座の現金)という形です。

他者(会社や顧客)のお金を運用する投資部門の労働者は一定期間ごとに利益をあげる必要がありますが、個人でやる分にはそういった制約がないので地合いを考えて参戦すればよいというわけです。

地合いが悪いときは取引を控えてチャンスを我慢強く待つことも有力な選択肢なのです。とくに資金が大きく変動する信用取引では資金を厳しく管理する必要があります。

また証券口座に現金をそれなりに残しておくと、多少下げても大丈夫というゆとりをもてる(冷静さを保てる)、チャンスが発生したときにすぐに投資できる、信用取引の損失にポジションの決済ではなく現金で対応できるといったメリットもあります。

(2)購入時期の分散

⇒たとえば、1000株を買うなら一気に1000株を買うのではなく数回に分けて買えば値動きのリスクを低くすることができます。自信があるときには一気に買って、自信がないときには少しずつ買うという形でもよいでしょう。これは売るときも似たようなものです。

基本的なリスク分散法

 

「困難は分割せよ」という格言は哲学的にも超有名!

(3)購入業種の分散

⇒たとえば鉄鋼業界にばかり投資していると、複数の鉄鋼会社に分散して投資していたとしても鉄鋼業界全体に危機が訪れたときに大きな損失を被ってしまいます。そこで業種を分散させればリスクも分散します。

また、たとえば自動車産業と精密機械産業は異なる業種ですが、どちらも一般的には円安と外需が重視されやすい輸出銘柄なので為替リスクや国際情勢リスクを気にするのなら、輸出銘柄に偏らないことも必要です。

ただし、集中投資した場合はその業種・銘柄だけに関する情報をチェックすればよいのですが、分散投資となるとチェックすべき情報量も増えるのが難点となります。

企業の側としても、とくに大手の製造業は特定の工場に生産を集中させるとコストダウンになりますが、その工場が立地している地域で自然災害が起きたら大損を出してしまいますので生産拠点は下請けや海外も含めてある程度分散させているのが普通です。

兼業が究極のリスク分散法?

最後に、株式投資そのもののリスクを減らしたいのなら兼業でやることです。投資一本の本業でいるより他に収入経路がある方が心強いからです。また組織に所属して仕事をしていることにはそれだけで社会的な信用があります。

株式投資で成り上がった投資を本業とする方も、いつまでも株一本では進み続けず、金(ゴールド)や不動産などにも投資してリスクを分散させているといわれています。

基本的なリスク分散法

 

金の価格はとても安定している。
安定しすぎているために大儲けは難しいけど
有事の際は資産の退避先として買われるよ。

学生としてもアルバイトをやって自力で元手を確保した方が社会を知れるよい機会になりますし、お金を大事に扱えるでしょう。とくにネット時代の株式投資は画面を通じた売買ばかりで大金を投じているというリアリティに欠けるので、仕事を通じてお金の貴重さを感じた方がよいというわけです。

リスクの基本がわかってきたところで、次にポンジ・スキームについて見ていきましょう。これは詐欺の古典的な手段として有名ですので、ぜひ知っておいてもらいたいです。

当サイトを入門書として使う場合に次に読むべき記事⇒詐欺の常套手段であるポンジ・スキームにはご用心


トップへ戻る