少額投資のおすすめパターンをわかりやすく解説

短期投資と長期投資の違いやメリットを解説【スイングトレードも】

短いトンネルを抜ける長い列車 投資の基本
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投資期間の選択は超重要

株式投資をするうえで投資期間を自分なりに決めることはとても重要です。

投資期間とは、買ってからそれを売るまでにどの程度の期間をおくかということです。

具体的には短い順に、

  1. 短期(スキャとデイ)
  2. スイングトレード
  3. 中期
  4. 長期

があります。

スイングは短期と中期の中間路線みたいなものです。

投資期間をどれにするかによって難易度や必要な勉強も大きく変わるほどです。

自分はとにかく儲かる投資法が知りたいな。
その気持ちはよくわかる。でも、効率よく儲かる投資法は基本的には難易度も高い傾向があるんだ。理論上は儲かるとしても自分にできなかったら意味がないよね?だから、利益と難易度と自分の状態を天秤にかけていろいろ試してみた方がいいよ。
経験を積み重ねると自分に最適な投資法がわかるってことね。そういえば自分が働いている会社でも、いろんな部署を経験すると自分に最適な部署がわかったりするね。
中期投資は長期投資よりも投資期間がやや短いというだけで手法に違いはありません。ですから、このページでは中期投資と長期投資はまとめて中長期投資として扱います。

短期投資の概要

さて、まずは短期投資についてです。

短期投資の代表格であるデイトレード(通称:デイ、デイトレ)では株式を買ったらその日以内に売ることを基本とします。もちろん空売りも多用します。

短期投資にはもう一つスキャルピング(通称:スキャ)という手法もあります。これは数十秒から数分など1日の中でデイトレよりももっと短い間隔で売買を完了していく手法です。

簡単なイメージとしてはテクニカル分析をもとにしながら株価が少し動くたびに利確と損切りを繰り返していく感じです。

もちろん、株価の動きは複雑なので判断を見誤ることは多くあります。しかし、達人が数多く売買すれば最終的には利益が損失を上回るという形です。

このデイトレとスキャという短期投資ではファンダをあまり考慮せず、さらに保有を通じて企業の成長を応援するという感覚に欠けます。

そのため短期投資は株式投資の中でも否定的に見られがちですが、株式市場には短期で激しく売買注文を出して出来高を増やしている人もいるからこそ、中長期の投資家も好きなときに売買できるといえます。

スキャルピングは株式投資の中でも特殊で難しい分野です。スキャルピングの成功者の話を聞くと普通の人が同じ手法を再現できるとは思えないからです。

スキャルピングは分刻み・秒刻みでトレードするなど理屈だけでなく感覚にも依存するため難しいのです。

しかし、スキャルピングができなくても他にデイ・スイング・中長期もありますから悲観する必要はないでしょう。

短期投資のイメージ

短期のチャート

さて、上の画像をご覧ください。これは縦軸が株価で、横軸は1日の取引時間(9時から15時まで)を大まかに表しています。

数ある銘柄の中でも値動きが激しい銘柄をモデルにした値動きです。短期投資ではこれから上がりそう局面では買い、下がりそうな局面では売っていきます。

基本的に短期投資ではボラティリティ(=値動きの激しさ)と出来高が大きいものが好まれます。値動きが大きくなければ収益の値幅も稼げないからです。

さらに現値ですぐに売買するためには出来高が多くなければなりません。

中長期投資の概要

次に中長期について見ていきましょう。長期投資は投資期間が数年以上に及ぶものです。

中期投資はスイングと長期投資の間くらいの投資期間です。中期投資の期間について厳密な定義はありません。

中長期の投資家はファンダをよく調べたうえで買う銘柄を決め、その企業の事業や株価に関して中長期的なリスクを背負い、成長を応援しながら株価を見届けます。

このように中長期投資は買ったら放置が基本なので買う際には熟慮が求められますが、放置している間は楽なものです。

1年で2倍になった銘柄と中長期投資のイメージ

中長期のチャート

上の画像は1年間で株価が約2倍になった銘柄の大まかな値動きです。

途中、やや大きく落ち込んでいる調整局面もありますが、業績がよいためか1年を通じてみると上昇傾向にあることがわかるかと思います。

これなら短期投資よりはまだ株価の見通しが立ちそうと考えた人も多いのではないでしょうか。

一般的に株価は短期の波は激しく見える一方で、中長期の波はそれよりは滑らかに見えるのです。

スイングトレードの基本

短期投資と中長期投資の中間路線であるスイングトレードの基本的な発想は、そういった調整局面は保有しないで数日から数週間単位でおいしいところだけをもっていこうとする手法です。

当たり前ですが、さきほど株価が1年間で2倍になった銘柄では、そこに投資している最中は株価が最終的に2倍になるかはわかりません。

そのため適当な値幅をとったり、まずい要素が出てきたと見たら一旦逃げる(=売る)という行為に出るわけです。

長期投資では時代の一歩先を読むことが重要

ここで一旦、長期投資に話を戻します。

長期投資で重要なのは時代の一歩先を相場全体の視点で考えることです。

そこで見てもらいたいのが下の大型の好景気と不景気の一覧です。

  • 1980年代後半から1991年までのバブル景気(日経平均株価↑↑)
  • バブル崩壊後~(日経平均株価↓→)
  • 20世紀末のITバブル(IT銘柄の株価は↑↑)
  • 2006年のライブドアショック(日経平均株価↓)
  • 2008年のリーマンショック(日経平均株価↓↓)
  • 2011年の東日本大震災(日経平均株価↓)
  • 2012年~の安倍政権およびアベノミクス(日経平均株価↑↑)
  • 2020年のオリンピック前(株価?)

上の一覧から理解していただきたいのは株価は短期ではもちろん、数年単位でも波があるということです。

長期の景気の波↑の波は日経平均株価の上下のイメージで、一つの山を上って下るのに数年くらいかかるとお考え下さい。

そうなると長期で投資する場合、買うのが好景気のときだと、始めたときがピーク(波の高いところ)になってあとは下がり続けていくという場合があります。

長期の個人投資家が損するのはこのパターンが多いはずです。そのため長期投資では時代の一歩先を読むことが重要です。

好景気の株高時はマスコミで投資特集が組まれやすいし、また給料も多いから、好景気のときに株式投資を始める人は多いんだよね。

逆に不景気だとそのときが底値の可能性が高いです。

アベノミクス直前の日経平均株価は9000円で、2019年3月は21000円ほど。つまり、アベノミクス開始付近で買って長期保有している人のほとんどは勝っているはず。
投資期間はどれがよいのか
  1. 短期(数秒・数分から1日)
  2. スイングトレード(数日から数週間)
  3. 中長期(半年以上)

ここまで投資期間について以上の基本を見てきました。

ここからは、あなたがどれを選ぶべきかヒントになることを解説してまいります。

まず結論から言うと理論上は短期投資がもっとも稼げます。

長期投資は調整局面のときでも保有するのが基本ですが、短期投資は上昇局面でも下落局面でも勝つことを目標とします。

上昇局面だけで勝とうとするのと(=長期投資)、上昇局面と下落局面の両方で勝とうとするのとでは(=短期投資)後者に分があるに決まっています。

しかし、短期投資を下手にやると、買いで入ったら株価が下がって空売りしたら株価が上がって、さらに手数料も多くかかるというように踏んだり蹴ったりの状態になります。

これは俗に往復ビンタと呼ばれます。

このように短期投資やスイングは逐一下落する時期を見抜いて運用するのが難しかったり面倒だったりします。

これに対して中長期投資は最初の銘柄選びをきちんとやって、あとは放置するというのが基本線です。

中長期投資は最初の銘柄選びに成功さえすれば、あとは楽なのです。

今後の成長が期待できる株式を買って、配当をもらいながら株価の上昇を待つという手法は中長期投資の王道です。

短期投資は儲かるけど難易度は高く、長期投資は短期投資よりも利益が少なくなりがちだけど難易度は低いわけか。

参考:投資期間によって重視する要素は違う

中長期の投資家 短期の投資家
個別銘柄の業績・財務など かなり重視する 決算前後で株価が大きく揺れ動くとき以外はあまり考慮しない
個別銘柄の将来性や社長 かなり重視する あまり考慮しない
為替・信用残・先物価格など いつも小刻みに動くので中長期レベルでは考慮するのがナンセンス 重視する
出来高とボラティリティ あまり考慮しない かなり重視する
テクニカル 売買のタイミングでは考慮されるが保有期間中はあまり考慮されない かなり重視する
板読み※ いつも小刻みに動くので中長期レベルでは考慮するのがナンセンス 重視する
政治ニュース 影響が中長期に及びそうなら考慮する 重視する
個別銘柄の材料
(新製品、提携、不祥事など)
影響が中長期に及びそうなら考慮する 短期で株価を大きく動かすようであれば参戦する

※株式の短期の売買情報を板情報といいます。短期の投資家はこの情報から株式の需給を読み取って売買します。これが板読みです。板情報はたびたび動くので板読みは簡単ではありません。

それぞれの投資期間のメリットとデメリット

ここで短期投資と長期投資について整理するために両者のメリットとデメリットを示していきます。スイングトレードはそれらの中間路線という感じです。

短期投資のメリット

  • 取引時間外に悪材料が発生したときに影響を受けにくい※1
  • ハズレても切り替えてすぐ次に行けばよい(長期投資は保有銘柄に愛着が出て簡単に手放せなくなりがち)
  • ファンダ関連の勉強や情報収集はあまりいらない(テクニカル主体)
  • 技量があれば中長期投資よりも利益の出る速度は上
  • ここ10数年で日本株で成り上がった人は短期投資やスイングが多いので株式投資で資産形成という夢に現実感がある

短期投資のデメリット

  • テクニカル分析をもとに投資銘柄をちょこまか動かすのは難しい
  • 売買回数が多いので手数料も多くかかる
  • パソコンの前に張り付いて行うのが基本のため兼業では難しい
  • 本格的にやるのなら複数のディスプレイとハイスペックパソコンが必要

長期投資のメリット

  • 放置しっぱなしにするので忙しい人にもできる
  • 放置している間は勉強や情報収集の手間が省ける
  • 売買回数が少ないので手数料が安く済む
  • 操作はスマホやロースペックパソコンでも問題ない
  • 長期投資は好きな会社を長く応援しながら果実を得たい場合に適している
  • 投資の神様と呼ばれるアメリカのバフェット氏が長期投資派なので長期投資には投資の王道感がある
  • 配当や優待が出る銘柄をもっていれば、配当や優待をもらう期間が長いほど元本割れラインは下がる
    ⇒100株10万円の銘柄の利回りが5%だとすると年間に5000円もらえるので、元本割れラインは1年目では9万5000円、2年目では9万円。もちろん配当や株価が維持された場合の話。

長期投資のデメリット

  • 買ったら長期放置が基本なので買う際には熟慮と覚悟が求められる
  • 買った銘柄を信じて待ち続けても期待通りのパフォーマンスを示すとは限らない(知らぬ間に大きな悪材料が出てそのまま塩漬けになる場合あり
  • 長期的に保有していると銘柄に愛着が出てしまい、損切りすべき局面に入ったとしても手放せなくなりがち
  • 地合いがよくない年に増やすのは難しいかもしれない

※1.たとえば、あなたは本日の終値が1000円の株式をもっているとします。そして、この銘柄に引け後(取引終了後)に悪材料が発覚すると多くの投資家はすぐにでも売りたがるので、翌営業日の始値は1000円よりもかなり下に離れた位置になるのが普通です。

このように始値が前日終値よりも安いことをギャップダウンといいます。対義語はギャップアップです。もし翌日は900円から始まるのだとしたら、前日で手放しておいた方がよかったわけです。

逆にその銘柄に引け後に好材料が発覚すると多くの投資家が買いたがるので、翌営業日はギャップアップするでしょう。

この場合は前日から保有を持ち越していた方が有利なわけです。

つまり、連続的に地合い(=市場全体の状態・雰囲気)が悪いときはポジションを翌日に持ち越さない方が有利で、それがよいときにはポジションを持ち越した有利なのです。

筆者の意見

参考までに筆者はスイングを主体にしています。

たとえば、2013年のように日経平均株価が約6000円も上昇した年なら中長期投資は悪くないです。

この年は株価の面ではものすごい当たり年だったといえます。下手に動かすよりも手堅いところに入れ続けておけば初心者でも成功の可能性は高かったはずです。

しかし、2018年~2019年の日経平均株価は上がったり下がったりで、結局のところ年初から大して変わっていません。

中には大きく伸びている銘柄もありますが、そうではない銘柄も多くありますので中長期投資は難しいです。

アメリカや右肩上がりの成長を続けている新興国市場では長期投資こそが王道かもしれませんが、現代の日本株では長期投資が王道と言い切れないのが現状です。

短期投資と長期投資は明らかに違うけどその中間のスイングはどちらの要素も込められている。

かといって短期投資は他の業務がある筆者にとっては難しいです。また短期投資はテクニカル分析が主体といっても、数多く売買をこなして損小利大にするというのは思ったよりも難しいです。

さらに日本株には値幅制限があり、一日の最大増減率は約25%におさえられています。

ということは、短期投資にこだわっているとストップ高が連続しない限り利益を大きく増やせるテンバガー(株価10倍銘柄)をとることができません。

それではテンバガーをとる投資にこだわるべきかといえば、そうとも言い切れません。

テンバガーの出現率はとても低く、またそれは一直線で10倍になるとは限らず途中で長く停滞するパターンが多くあるからです。これはこれで難しい投資になります。

そこで中長期と短期の中間路線であるスイングトレードを好むというわけです。

日本で有名な投資家のcis氏はかつて長期投資だったらしいけど、途中からデイ・スイング主体に切り替えて大成功したらしい