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ファンダメンタルズとテクニカルの基本、グロース株とバリュー株の方向性

二つのしがらみ 資産形成法
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自分の投資スタイルを決める第一歩

株式投資で投資家が投資先を具体的に選ぶにあたって頼りにする二大分野がファンダメンタルズとテクニカルです。

ファンダメンタルズとテクニカルのどちらを重視するかは自身の投資スタイルにも直結します。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズとは、直訳すると基礎的条件を意味します。

これは企業においては売上・利益・資産・負債・市場占有率といった企業の実情全般を意味します。

企業の事業内容・独自技術・歴史・知名度・信頼度・理念・提携先なんかもファンダメンタルズに近い分野。

投資においてファンダメンタルズを重視する人はファンダ派と呼ばれます。

ファンダ派は企業の業績や事業内容から成長性や競争優位性、財務健全性などを導きます。これをファンダメンタルズ分析といいます

国家レベルのファンダもあるよ。一国の経済成長率、物価上昇率、財政などだ。

一般に株価は中長期的にはファンダメンタルズに収束するといわれています。

たとえば「A社の株価は業績の割に安くまた成長も緩やかに見込めるから中長期的には上がるだろう」という形です。

ファンダメンタルズの良し悪しは投資に重要なのだけれど、そこに追い風が吹くかも重要。この場合の追い風とは、A社の技術は医療費削減につながるから政府も後押しするというように、世間が後押ししたり、流行にのったりすること。

テクニカル分析

一方、テクニカル分析とは株価の動きに特定の傾向やパターンを見出す分析です。

こちらは、たとえば「最近のB社の株価は連続して上がりすぎたので近いうちに下落(利確売りや空売りが続出)に転じるだろう」というように短期投資において使われやすい手法です。

以前、日本市場に豆腐メーカーが上場したんだけど、多くの日本人は豆腐産業の将来は厳しいと考えて買うのを控えた。でも、テクニカル派の外国人投資家からするとそれは魅力的で、豆腐のことなんか大して知らないのにそれをいっぱい買ったんだ。そしたら株価はかなりの盛り上がりを見せた。
テクニカル派の日本人としても「豆腐」というファンダ事情が頭の片隅にあると買いにくいのかもね。

テクニカル分析は中長期投資にも使える

またテクニカル分析は中長期投資のタイミングを図る場合にも必要です。

たとえば、ある銘柄のファンダが魅力的だったとしてもテクニカル的にはよくないという場合があります。

こういう場合、テクニカルが改善されるまで待ってから投資するのです。

あるいは自分が買った銘柄は長い間調子がよかったけれども、決算とともにテクニカル的によくないシグナルが出たのでそろそろ売るという形です。

つまり、ファンダ派もテクニカルについてある程度知っておいた方がよいわけです。

投資家の中には、ある特定の数銘柄のテクニカルとファンダを徹底的に分析して利益を稼いでいる人もいる。でも、これはかなりの少数派かな。
グロース株はキャピタルゲインに期待できるが不安定な傾向がある

次に自分の投資スタイルを確立するにあたって必要なのが、自分が新興株・グロース株(=大きく成長しそうな株)を好むのか、それとも大型株・バリュー株(=大きな成長は難しそうなものの経営と株価と配当は安定している株)を好むかです。

その手がかりとなるのが表が下の二つです。

新興株・グロース株(成長株)の例

売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株配当
2016年度 2000 ▲500 ▲520 ▲530 0円
2017年度 3500 ▲150 ▲160 ▲170 0円
2018年度 3000 ▲170 ▲170 ▲180 0円
2019年度(当期) 5000 300 280 200 0円
2020年度(来期予想) 7000 1000 900 700 0円

バリュー株・大型株の例

売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株配当
2016年度 790000 77000 72000 55000 15円
2017年度 770000 70000 63000 44000 15円
2018年度 810000 78000 70000 52000 20円
2019年度(当期) 780000 70000 65000 47000 20円
2020年度(来期予想) 830000 79000 71000 53000 20円

新興株・グロース株の売上高と営業利益の伸びに注目してください。

利益の種類については別のページ(入門書式に読んでいただいている場合はあとあと出てきます)で説明しています。

それは絶対値としてはバリュー株・大型株より明らかに小さいものの上昇傾向があります。

こういう銘柄は増収増益に合わせて株価が伸びる傾向があります。

筆者としても、成長の伸びしろが大きい新興企業・グロース株として描いてます。

ただし、この企業は成長著しいので利益を配当にまわさず、さらなる成長に投じていくものと想定しています。そのため配当はゼロです。

全体としてキャピタルゲインが期待できるパターンだといえます。

株価が上がれば配当がなくてもいいかな?

しかし、来期2020年の業績予想はあくまで予想にすぎませんので、もしかしたら2018年のように前年比で業績が悪化する可能性もあります。

基本的に新興企業(歴史が浅い企業)は伸びしろが大きいですが、経営はまだ不安定であることが多いです。

さらに新興株は大型株ほど報道機関やアナリストから観察されていないので業績予想が良くも悪くも大きく外れる可能性があります。

グロース株への投資は将来の大きな成長を見込むものであり、それは不確実性が強いのでハイリスクハイリターンの傾向があるのです。

バリュー株・大型株は安定している

一方、バリュー株・大型株の売上高と営業利益は絶対値としては大きいものの、横ばい傾向(わずかに上昇・改善)が続いています。

筆者はこれを成熟した大企業(大型株)として描いています。

基本的に大企業の経営は安定しており、また監視する報道機関やアナリストの数も多いので予想が大きく外れる可能性は低いです(少しのハズレはあり)。

この企業の業績は横ばい傾向ではあるものの安定した収益がありますので、1株配当は2018年度では増えています。

こういう銘柄は株価の上下は穏やかではあるもののインカムゲインに期待できます。

こちらは基本的にはマイルド路線であり長期投資に合った銘柄だといえます。

大型株なのにグロース株としての性質を少し帯びたような中間パターンも中にはあります。

ファンダとテクニカルの意味は以降のページでもよく出てくるのでおさえておいてください。

次は投資期間についてもう少し深く見ていきます。

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