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株式投資の元手はいくらにすればよいのか【余裕資金で始めよう】

元手となるお金 資産形成
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元手を決める際のポイント

株式投資を始める際にいくらから始めるべきかお悩みの方は多いでしょう。

最終的には元手をいくらにすべきかはあなたの自由ですが、初心者の場合は以下のポイントを参考にしながら元手を設定するとよいと思います。

  1. 余裕資金で小さく始める
  2. 退場しない

以上のポイントについてわかりやすく解説してまいります。

後半では元手の目安になる意見もいくつか示します。

余裕資金で小さく始めること

そもそも投資にはお金が増える可能性もあれば減るリスクもあります。

これは初心者はもちろん、上級者でも普通に出くわすことです。

で、上級者の場合は知識も経験もありますから、お金が減るときのダメージを軽くすることができます。

しかし、初心者は知識も経験もまだ少ないですから、お金が減るときのダメージを大きくしてしまいがちです。

そこで初心者は余裕資金(失っても人生が破綻しないお金)で小さく始めるべきです。

たとえば、あなたが20%の損失を出したとします。

それは投資額が1000万円の場合、損失は200万円にものぼりますが、投資額が10万円の場合、損失は2万円です。

20%の損失はかなり痛いのですが、投資額が少ないと損失額もかなり小さく抑えられるのです。

もちろん投資額が少ないと利益も少なくなりますが、初心者のうちは知識も経験も少ない以上、勉強期間ととらえるべきです。

とくに株式投資は投資期間(どのくらいの期間にわたって株式を保有するか)によって、投資のスタイルが大きく変わります。

しかし、自分がどのくらいの投資期間に向いているのかを判断するのには数か月程度の時間がかかります。

投資期間の選択は時間がかかるので、自分のスタイルが決まっていない不安定な段階では損失の可能性を小さく抑える必要があるのです。

投資期間の向き不向きの判断を始めとして初心者のうちにさまざまな経験ができれば、のちに投資額が大きくなった際に初心者のときの経験を活かすことができます。

それに余裕資金ではないお金に大きく手をつけると周りの人から理解が得られなくなったり、冷静な判断ができなくなる確率が高まります。

また初心者の段階で大損を出すと、投資が楽しくなくなり「もうやめよう」と考えてしまいがちです。

つまり、大きな元手をすぐにご用意できるとしても投資の初心者がいきなり大きな運用を成功させるのは難しいので、まずは少ない元手で投資に慣れた方がよいということです。

ただし、高年収の人にとっての余裕資金と低年収の人にとっての余裕資金とでは額が異なりますから、どこをもって小さいかはあなたが判断してください。

参考:元手や投資額が多い場合のメリット

  • 投資額に占める手数料の割合が下がる
  • 高い銘柄が買える(選択肢が広がる)
  • ナンピン買いや追加投資など柔軟性のある売買ができる
  • 分散投資ができる
初心者の段階で大勝ちしたとする。しかし、それは運によって勝ったのかもしれない。そこで妙なクセがつくと、あとあと大負けしやすい。だから、初心者の段階では大勝ちしたとしても気を引き締めた方がいい。

退場しないこと

次は「余裕資金で小さく始めるべき」と大きく関連している「退場しないこと」です。

株式投資にいう退場とは、再起不能なくらいの大損を出して投資をやめてしまうことをいいます。

実際、1億円もの資産を築いた人が、リスクを大きく設定しすぎた取引(信用取引)によって資産を一気に失ったという事例もあります。

信用取引というのは証券会社からお金や株を借りて行う取引を意味します。

要するに金融機関からお金や株を借りて投資すると、利益の場合も損失の場合も規模がかなり大きくなるのです。

信用取引は諸刃の剣みたいなもので上級者にとっては強力な武器になるのですが、初心者・初級者が下手に使うと大損になります。

信用取引はお金や株を借りて行う投資であるため、始めるには投資経験や資産状態に関して審査をクリアーする必要があります。

ですから初心者は信用取引に手を出しにくいでしょうが、初級者や中級者くらいのレベルなら始めることはできます。

信用取引に関連した大損には十分、注意しましょう。

信用取引はリスクを大きく設定しなければとても便利な取引手段にもなる。使う際は地合いやリスクを十分考慮しよう。

回復できることを視野に入れた投資にしよう

数千万円の資産状態から信用取引によって一気に資産を失うというのは復活への資金力はもちろん、復活への気力が湧きにくいでしょう。これは危険です。

株式投資では退場しないこと、そして回復できる可能性を確保することはかなり重要なのです。

参考:ドローダウン(資産減少率)と原資回復に求められる増加率
例:資産が100万円から80万円に減ると減少率は20%⇒元に戻るには25%の増加率が必要

ドローダウン 原資回復に求められる増加率
-10% 11.1%
-20% 25%
-30% 42.8%
-40% 66.6%
-50% 100%
-60% 150%
-70% 233.3%
-80% 400%
-90% 900%

上の表をご覧になると-10%から~-30%くらいなら取り戻せそうですが、それ以上の損失だと厳しいと感じるのではないでしょうか。

筆者の知り合いだと-80%から大復活を遂げた人がいますが、それは例外でしょうからご自身にとって回復できる率を意識することが必要です。

株式投資では大損もあれば爆益もある。ツライ時期でもなんとか凌いでいれば、そのうちビッグチャンスが訪れる。

元手の目安

ここまでお読みくださったあなたなら、小さく始めるべきことの重要性がわかったと思います。

ただ、それでも元手をいくらにすべきか迷う人がいるでしょう。

そこでここからは元手の具体的な額にとって参考になりそうなデータを示します。

そもそも、2019年の日本株で最も安い部類にある銘柄の1株あたりの価格は約5円です。

したがって、それに単元株の100をかけて手数料をプラスした数百円から株式投資は可能です(日本株の売買は100株単位が基本)。

しかし、株価が安すぎる銘柄(50円以下くらい)は投資の難易度が高く、おすすめできません。

数万円で買える有名銘柄

そこで1株数百円の銘柄を1単元(100株)だけ購入するのに必要なお金、すなわち元手は数万円が現実的な最低ラインと見るべきです。

元手が数万円で100株買える有名な銘柄としては、三菱UFJ銀行、丸紅、双日、ヤフー、東急不動産などがあります(2019年8月現在の株価)。

株式投資といえば何百万円も必要と思っていた方もいらっしゃるでしょうが、数万円で有名銘柄を買うこともできるわけです。

5000円未満の銘柄を目安にするパターン

あるいは株価が1000円以上5000円未満の有名銘柄の1単元を元手の目安にしてもよいでしょう。これだと元手は10万円から50万円くらいです。

10万円以上50万円未満の資金で1単元買える大型株としては、タカラトミー、オリックス、住友電工、ホンダ、味の素、ライオン、セブン&アイ、スクウェア、NTT、三菱商事などがあります(2019年8月現在)。

これだと選択肢が一気に広がりますし、この手の有名銘柄は値動きの幅が小さいので初心者に向いています。

総合商社、自動車メーカー、銀行は配当がやや高いよ!(2019年8月現在)でも、輸出株は為替や国際政治に左右されやすいし、自動車メーカーや銀行の業績は最近では停滞しつつあるから要注意。
新興株の荒波には要注意

最後に注意していただきたいのは新興株と大型株の違いです。

新興株とはマザーズやジャスダックに上場している新しい企業の株式と考えてください。

基本的に新興企業は大企業ほど業績が安定していないだけあって株価もまた不安定な傾向があります。

つまり、ヤフーや三菱UFJ銀行みたいな大型株は株価が上がるにしても下がるにしても緩やかな一方で、新興株は上下がとても激しいのです。

初心者の段階で新興株の荒波についていくのは難しいと思いますので、まずは波が緩やかな大型株で投資に慣れてみてはいかがでしょうか。