投資の特徴と投資家の自己責任

どや顔講師

投資は労力と結果が比例するとは限らない

さて、利益確定売りと損切りに関して当たり前のことをいうと、投資家が労力をかけて調べて買った銘柄でも株価が購入額を上回ったところで売れなければ収支はマイナス、逆に労力をかけずに選んで買っても上がったところで売れれば収支はプラスです。つまり、投資は労力と結果が比例するとは限らないのです。

投資の特徴と投資家の自己責任

 

労力と比例するとは限らないといっても
きちんと考え抜かれた投資の方が確率は高い。

時給制の労働だとそれなりの態度で所定時間だけ仕事をこなせば賃金がもらえ、出来高制の労働だと所定量を生産すればこれまた賃金がもらえます。

この点、キャピタルゲインは労働時間や仕事の出来高に比例せず、保有している銘柄の株価が購入額を上回ったときに売ると発生するので投資は成功報酬型の仕事に近いということがいえます。

投資は自己責任だからこそ利益も損失も大きい

自己資金で行う個人的な投資は損失も儲けもすべて自分のものです。元手も利益も損失もすべて自分のものだからこそ、個人的な投資は自己責任で行わなければなりません。

投資の特徴と投資家の自己責任

 

自己責任原則はすべての金融機関や金融サイトで
強調されている最も重要な投資原則!

もし利益はすべて自分のもので、損失はすべて金融機関が補わなければならないとしたら、金融機関の経営は成り立ちません。それは政府が補償する場合にしても同じことです。

このように個人投資家が自己責任で自分の資産をいかに振り分けて大きな利益を上げるかを判断するという点、そして収入は成績に連動する点は会社の中では労働者よりも社長に近いといえます。

組織人としての投資は安定的

一方、金融機関のディーラーやファンドマネージャー、商社の投資担当者など組織に所属する労働者として投資業務を担ったとすると、基本給と実績に応じた賃金が「安定的に」わたされます。

たとえば、ある投資機関の労働者が1か月に1億円の運用益をあげたとします。しかし、これは自己資金ではなく会社や顧客のお金を使って行った組織人としての投資なので、その1か月の報酬は1億円よりもかなり少なくなるはずです。

逆に損失を出しても、他の月間成績が悪くなければ雇われ続けたうえでそれなりの賃金がもらえるでしょう。これが「安定」の意味するところです。

投資の特徴と投資家の自己責任

 

投資信託の運用では
顧客から集めた大量のお金を運用しているよ!

組織人として行う投資はよくも悪くも組織に吸収される部分が発生するのです。「吸収される」というと聞こえは悪いかもしれませんが、企業は有事や将来に備えて利益の一定割合を貯めているので、不況のときでも雇われている限りは一定の賃金がもらえるという点では優れた体系です。

当サイトを入門書として使う場合に次に読むべき記事(次から章が変わります)⇒市場の性質と株式会社が大きくなる過程


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