短期とスイングと長期のどれをとるかで投資スタイルは大きく変わる

投資期間をどれにするかはとても重要

資産を形成するうえで自分の投資スタイルを決めることはとても重要です。これは投資期間をどれにするか決めるところから始まります。投資期間とは、買ってから売るまでにどの程度の期間をおくかということです。

投資期間をどれにするかによって必要な勉強や収支も大きく変わるほどです。ただし、短期投資を好む方でも長期投資の基本を、逆に長期投資を好む方でも短期投資の基本をおさえておいた方がよいと思います。

短期投資の概要

まず短期投資についてです。短期投資の代表格であるデイトレでは買ったらその日以内に売ることを基本とします。

短期投資にはもう一つスキャルピングという手法もあります。これは数十秒から数分など1日の中でデイトレよりももっと短い間隔で売買を完了していく手法です。簡単なイメージとしては株価が少し動くたびに利確と損切りを繰り返していく感じです。

短期とスイングと長期のどれをとるかで投資スタイルは大きく変わる

 

このスキャルピングをコンピュータとエクセルによる自動売買で
成功させている人もいるよ。

スイングトレードの概要

次にスイングトレードです。これは投資期間が数日から数週間にわたる手法です。これは短期投資と中長期投資の中間を行くような投資の方法です。筆者がメインにしているのはこれです。

中長期投資の概要

次に長期投資は投資期間が数年以上に及ぶものです。中期投資はスイングと長期投資の間くらいの水準です。基本的に投資期間が短いほど空売りを多く使います。

ファンダメンタルズ分析

次におさえていただきたいのが、株価は長期的にはファンダメンタルズに沿って動きやすいのですが、短期的にはファンダメンタルズの要素が薄れるということです。

ファンダメンタルズとは、直訳すると基礎的条件を意味します。これは企業においては売上・利益・資産・負債といった企業の業績・財務全般を意味します。つまり、業績のよい企業の株価は長期的には上がる傾向にありますが、短期的にはそうともいえないのです。

テクニカル分析

そこで短期投資で重視されるのがテクニカル分析です。テクニカル分析とは、株価の動きに特定の傾向やパターンを見出す分析です。

もちろん株価の動きに傾向やパターンを見出して売買したとしても株価の動きは複雑なので判断を見誤ることは多くあります。しかし、経験や判断力をつけた人が数多く売買すれば最終的には利益が損失を上回るという形です。

短期投資についてもう少し

短期とスイングと長期のどれをとるかで投資スタイルは大きく変わる

上の画像をご覧ください。これは縦軸が株価で横軸は1日の時間(9時から15時まで)を大まかに表しています。数ある銘柄の中でも値動きが激しい銘柄をモデルにした値動きです。これから上がりそう局面では買い、下がりそうな局面では売っていきます。

基本的に短期投資ではボラティリティ(値動きの激しさ)と出来高が大きいものが好まれます。値動きが大きくなければ収益の値幅も稼げないからです。あと現値ですぐに売買するためには出来高が多くなければなりません。

短期とスイングと長期のどれをとるかで投資スタイルは大きく変わる

 

短期投資の人がいるおかげで流動性は上がるよ。
スイングや中長期の人はその恩恵にあずかっているわけだ。

1年で1.5倍になった銘柄と中長期投資のイメージ

短期とスイングと長期のどれをとるかで投資スタイルは大きく変わる

次に中長期について見ていきましょう。上の画像は1年間で株価が約1.5倍になった銘柄の大まかな値動きです。途中、やや大きく落ち込んでいる局面もありますが、業績がよいためか1年を通じてみると上昇傾向にあることがわかるかと思います。これなら短期投資よりはまだ株価の見通しが立ちそうと考えた人も多いのではないでしょうか。

上手な人ほど短期投資の方が稼げるが

そもそも短期投資は株価が上がる局面で利益を得るのはもちろん、空売りによって下がる局面でも利益を得ようとします。

一方、中長期投資は最終的に株価が数倍になる銘柄があるとしても途中では落ち込む局面もある以上はロスが発生します。つまり、論理的には上手な人ほど短期投資の方が稼げるわけです。

しかし短期投資を下手にやると、買いで入ったら株価が下がって、空売りしたら株価が上がって、さらに手数料も多くかかるというように踏んだり蹴ったりの状態になります。このあたりをどうとらえるかです。

それぞれのメリットとデメリット
短期投資のメリット
  • ポジションを持ち越さないので、取引時間外に悪材料が発生した場合、翌営業日は安いところから買ったりさらなる下落を狙って空売りから入ることができる※1・※2
  • ハズレ銘柄に投資したとしても切り替えてすぐ次に行けばよい(株の塩漬けが発生しにくい)
  • ファンダメンタルズ関連の勉強や情報収集はあまりいらない
  • 技量があれば長期投資よりも利益の出る速度は上
  • おそらくここ10数年で日本株で成り上がった人は短期かスイングが多いので株式投資で資産形成という夢に現実感があるかも
短期投資のデメリット
  • テクニカル分析をもとに投資銘柄をちょこまか動かすのは難しい
  • ⇒アメリカのバフェット氏は米国株の長期投資の大成功者ですが、彼が日本株の短期投資でも成功できたかといえばおそらく難しいでしょう。
  • 兼業では難しい(不可能ではない)
  • 手数料がかかる
長期投資のメリット
  • 放置しっぱなしにするので忙しい人にもできる
  • 放置している間は勉強や情報収集の手間が省ける
  • 手数料が安く済む
  • 長期投資はこの記事でいうと投機ではなく投資なので好きな会社を長く応援して大きな果実を得たい場合に適している
  • 投資の神様と呼ばれるアメリカのバフェット氏が長期投資派なので長期投資には投資の王道感がある
長期投資のデメリット
  • 買ったら長期放置が基本なので買う際には熟慮や覚悟が求められる
  • 買った銘柄を信じて待ち続けても期待通りのパフォーマンスを示すとは限らない(知らぬ間に大きな悪材料が出てそのまま塩漬けになる場合も)
  • 地合いがよくない年に増やすのは難しいかもしれない

※スイングトレードはそれらの中間路線という感じです。

※1.取引時間外に好材料が発生した場合や翌日にギャップアップする場合、ポジションを持ち越している方が翌朝高値掴みになりません。

※2.そもそも上場企業は株価を上げたいという欲望をもっています。そのため空売りは短期的には下がる確率が高いと予想される局面の方が使いやすいです。また空売りでは配当をもらえず逆に調整金を支払う必要があったり貸株料がかかったり、そもそも空売りができない銘柄があったりします。空売りは基本的には短期投資向きの手法であって長期投資には向いていないのです。

株主優待に喜ぶ女性

筆者の意見

ちなみに筆者はスイングを主体にしています。

そもそも人間にはあらゆる面で適性や好みというものがあります。それが今一つわからなかった時期の筆者は短期投資とスイングと中長期投資いずれも試したことがあり、その中で自分に合っていると感じたのがスイングだからです。

さらにスイングを好むのには論理的な理由もあります。たとえば2013年のように日経平均株価が約6000円も上昇した年なら中長期投資は悪くないです。この年は株価の面ではものすごい当たり年だったといえます。下手に動かすより手堅いところに入れ続けておけば初心者でも結構な割合で資産を増やせたはずです。

短期とスイングと長期のどれをとるかで投資スタイルは大きく変わる

 

地合いによって投資期間の有利・不利があるよ!

しかし、2018年(8月までの段階)の日経平均株価は上がったり下がったりで、結局のところ年初から大して変わっていません。中には大きく伸びている銘柄もありますが、そうではない銘柄も多くありますので中長期投資は難しいです。

アメリカや右肩上がりの成長を続けている新興国市場では長期投資こそが王道かもしれませんが、日本株では長期投資が王道と言い切れないのが現状です。

短期とスイングと長期のどれをとるかで投資スタイルは大きく変わる

 

銘柄によっても短期向け、スイング向け、中長期向けがあるよ!

かといって短期投資は他の業務がある筆者にとっては難しいです。また短期投資はテクニカル分析が主体といっても、それでも安定した実績を残すには感覚的な才能も必要です。数多く売買をこなして損小利大にするというのは思ったよりも難しいことなのです。

もし短期投資が簡単なら世の中は短期型の投資家だらけになっているはずですが、そうはなっていません。そこで中長期と短期の間でスイングトレードを好むというわけです。


トップへ戻る