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芸術品が資産や投資対象としてお金持ちにもてはやされる理由

ひまわり 資産形成

フィンセント・ファン・ゴッホ「ひまわり」(1888年)ロンドン・ナショナルギャラリー所蔵

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死後に評価される芸術家の存在

ピカソやルノワールといった超大物画家は生前から高い評価を得ていました。

しかし、19世紀の画家であるゴッホやゴーギャンは死後になってから評価が大きく上がりました。

それを象徴するのが、バブル期の1987年にゴッホの名画「ひまわり」は日本の大手金融機関によって50数億円で落札されたことです。

ゴッホの「ひまわり」は7点制作されたとされ、日本では新宿にある東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館に常設展示されている。

生前のゴッホはかなり貧しい生活をおくっていたようなので、生前の低評価と死後の高評価はなんともかわいそうなものがあります。

お金持ちの欲求

ここで考えてみたいのは、絵画、楽器、陶器など芸術関連の現物は金持ちのコレクションにとどまらず資産や投資対象になるということです。

この場合の楽器とは、スタンウェイのピアノやバイオリンの傑作として名高いストラディバリウスなどです。要するに「なんでも鑑定団」に出てきそうな楽器と考えてください。

そもそも金持ちは「自分の資産を増やしたい、守りたい、次の世代に残したり活かしたい」という欲望を強くもっています(筆者は金持ちではありません…)。

しかし、自分の資産を現金だけで保有していると、紙幣の価値が暴落したときに資産価値も暴落してしまいます。

株式の価値についても、その暴落の可能性はいつの時代でもどこの国でも少しはあります。

日本円だけでなく、さまざまな通貨に換えておけば分散投資の要領で資産の安全度は増すでしょう。金(ゴールド)やプラチナなども使えばより効果的です。

あるいは資産を食べ物に換えておくという選択肢もないこともありません。

しかし、ほとんどの食べ物は短い時間で腐ってしまうため、食べ物は資産になりにくいです。

純度の高い塩や砂糖には賞味期限・消費期限がありませんが、価値は高くありません。

また保存が難しいものの、ビンテージ級の梅干しやワインには高い価値があります。

芸術品はそれ自体の売買以外にも価値がある

この点、芸術品は教科書に載るレベルの作品だと価値は高い水準で安定しています。

まず芸術品は株式会社のように倒産することがありません。

芸術品は倒産しないとしても劣化による価値低下には気をつける必要があります。たとえば、美術館の展示部分は太陽光が差し込まない構造になっています。

しかし、太陽光が問題視されるようになったのは割と最近ですから、あまりこだわっていない展示施設もあります。また日本画よりも西洋画の方が劣化しにくいとされます。

また楽器に使われている木材は、つくられてから時間が経っても価値が減るどころかむしろ味わいが出て価値が上がる場合があります。

普通、商品というのは新しいほど価値があるわけですが、芸術品やコレクションアイテムだと古くても価値があるということが往々にしてあるのです。

フランスでは住宅は古いほど高い価格がつく場合が多く見られるよ。これも地震を怖がらなくてもいい環境にあるからか。

そのうえ絵画には見て楽しむ価値が、楽器には演奏して楽しむ価値があります。芸術品は「楽しさ」や「味わい深さ」としてお金持ちの精神安定にもなるわけです。

しかも美術館級の芸術品なら客寄せになったり、鑑賞料金をとれるモノにもなります。

芸術品はそれ自体を売買するだけでなく、お金を稼ぐモノとして使ったり、所有者以外の人をも魅了する効果があるのです。

株式は芸術品のようにそれ自体を楽しむという視点に欠けます。

技量のあるバイオリニストはストラディバリウスを使う率が高いので、ストラディバリウスの名声はますます高まります。

絵画についても教科書や画集にも載ることで名声が高まります。

人間は商品・芸術品に込められたストーリー(物語)が好きですから、生前に芸術家が苦労したという逸話は死後に掘り返されます。

それらは金持ちの欲望を刺激するため、芸術品は資産として優秀な価値があるのです。